人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの:松尾豊
読書ネタで久々に更新。
東京大学の先生である松尾豊さんの
人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)
仕事でディープラーニングの話が耳に入ってくるのですが
中身がよく分かっていなかったので入門書として読みました。
過去の人工知能研究の歴史から、非常に分かりやすく書かれており、
人工知能や機械学習、ディープラーニングの基礎知識を得る事ができます。
読むのに数学の難しい知識は必要ありません。
私は読書前はディープラーニングの凄さポイントが分かっておらず、
「今までの手法と比べて大きく精度が上がったことが凄いのかな」
「特にコレが新しくできるようになる、という事はないのかな」
と思っていたのですが大きく認識が変わりました。
ディープラーニングの凄さは、本書の言葉をお借りすると
「頑健な特徴表現学習を実現した」
それによって、
「コンピュータが自ら概念を獲得する事を可能とした」
という事になるでしょうか。
本書にもありますが、一見その凄さが分かりにくい
「グーグルがネコを認識する人工知能を開発した」
というニュース。
これが実は世界を大きく変えるかも知れないインパクトを秘めています。
自分の研究分野にも飛び火してどんどん応用が広がっていくのか、
これから世界が大きく変わっていくのか、とても楽しみです。
人工知能やディープラーニングに興味のある人には
オススメの一冊です。
- 作者: 松尾豊
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2015/03/10
- メディア: Kindle版
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